私は、「⑦今思い通りにいかなくても、最後は必ず目的地にたどり着ける」という記事で、「もし、何か起こった時点では、大事なことに気づくことができなかった場合でも、後になって気づくことができれば、その時点で挽回できる」と書きました。このことを図で表すと、下図のようになります。
緑色の線が、「人生の課題をクリアするための出来事が起こった時点(運命ポイント)では、大事なことに気づくことができず、むしろ心のレベルが下がってしまったが、後になって大事なことに気づき、課題をクリアすることができた場合の心のレベルの動きの例」を表しています。
運命ポイント①、②、③では課題に気づけず、むしろ心のレベルが下がってしまっていますが、③を過ぎてしばらく経ってから、②と③の課題を、④を過ぎてしばらくしてから、④と①の課題をクリアしています。
図のように、何か起こった時点では、大事なことに気づけず、むしろ心のレベルが下がってしまったとしても、後になって気づいた時に、当時課題に気づけず、むしろ下がってしまったレベルの分と、今回課題をクリアしたことによって上がったレベルの分の、両方をきちんと挽回することができます。
つまり、人生の課題をクリアするための出来事が起こった時には大事なことに気づけず、むしろ心のレベルを下げてしまい、後になって大事なことに気づいたとしても、挽回が可能であり、課題を全てきちんとクリアすることができれば、自分が今まで歩んできた道に、「これで良かったんだ」と心から納得できるようになるという意味で、人生はいつでもやり直せるのです。
しかし、「⑧人生で起こる出来事はどこまで決まっているのか」という記事でも書いたように、心のレベルが上がれば上がるほど、起こる出来事が、以前よりいい方向に変化し、逆に、心のレベルが下がれば下がるほど、自分にとって、より試練だと感じる出来事が起こるようになるので、心のレベルが下がって何度も試練に直面してから大事なことに気づくよりも、何か起こる前に心のレベルを上げておくことで、大難を小難にし、小難から大事なことに気づく、あるいは、何か起こった時点で、「この出来事を通して私が学ばなければならないことは何だろう?」と考え、課題をクリアする方が楽だと思います。また、心のレベルが低い状態でいると、自分だけではなく、周りの人たちをも傷つけてしまうことが増えるので、なるべく早い段階で心のレベルを上げておく方が、自分にとっても周りにとっても幸せだと思います。
人生の課題をどのタイミングでクリアするかということは、最初から決められているのではなく、自分次第であり、いつ気づいたとしても遅すぎるということはありませんが、なるべく早い段階で気づくことが、自分も周りも幸せになる道なのです。